活きイトメをあげているうちに水槽内で自然繁殖はするものの、魚が気付かず食べてくれません。やはり別途繁殖は必要と考え、10日ほど検証してみて、それなりに増えたので共有します。
繁殖方法
まずはざっくり繁殖方法を。
小さめの容器にて放置。水替えはメインの水槽と同時に行います。
用意する物と方法

容器
最大で2リットル入る程度の容器で、複数あれば広くて浅い方が良いです。100均で買えます。
手軽さを重視しているので片手で扱える程度、そして一定の温度を保ち、繁殖を促すため、室内置きを想定した方が良いです。
短期は問題ありませんでしたが、長期の繁殖となると、発泡スチロールは床の隙間に根付いて取れなくなりそうなので、お勧めはしません。
暗い所に置いていますが、明るくてもそこまで成長に影響はしない。たぶん。それよりも音や振動に敏感なので、静かなところが良いです。
イトミミズ
これがいなければ始まりませんね。余った分や保存しておきたい分を使いましょう。
1杯分まるまる繁殖すると、それだけ増えますが、水も汚れます。

もう一つ上の画像のイトメは半分餌にしてしまったので、実際の開始時はこのパチンコ玉台×2個程度です。
餌は0円
動物性の余った魚の餌は全然食べませんでした。グリーンウォーターは水が汚れるし、実際食べているのか分からず、元のクロレラ粒も減っているかどうか分かりませんでした。
最適だったのは:抜け落ちた水草の葉。
二番目は:落ち葉、フレッシュな青野菜。
水草の葉は優先的に食べられてなくなります。落ち葉は非常食かつ床材的な役割も果たし、そこに根付きます(そのうち朽ちます)。
新たに小松菜の芯やキャベツの葉(白い部分)を入れたところダマに吸い込まれて無くなったので、葉物の生野菜も大好きなようです。茹でれば根菜も食べる気がします。但し茹で・冷凍などの加工野菜に関しては特に腐りやすいので、少量にしましょう。
浮いてしまう葉や野菜は落ち葉を被せれば良い感じです。
もちろん落ち葉が砕けてゴミがでるので、餌やり時にメイン水槽が汚れて気になる方は落ち葉なしで試すのもアリです。
これらの餌は別で繁殖しているミナミヌマエビと全く同じなので、自分の場合は落ち葉拾いすら要りませんでした。以前に色々検証しましたが、潜って捕獲できなくなるので、床材を入れるのだけはNGです。
臭いの原因
なんか臭いと感じたら、よく野菜を観てみましょう。
おそらく野菜が溶かされて腐り掛ってるはずです。

イトメが食べる為に粘膜(酵素なのかなぁ)を多量に吐き出して野菜を溶かしに掛ってます。悪い事ではありませんが、野菜のあげすぎには注意して下さい。この画像レベルになってしまうと、一部のイトメも巻き込んで捨てる必要があるかもしれません。
その点、落ち葉と水草の葉は汚れずらいので、ベストな餌は水草の葉
水
これはメイン水槽の水替えで出た水を使用します。
量は1~2リットルの間で、ダマが水から少し出ている状態も好きらしく気持ち浅めでもよいです。
余程の温度差がない限り、水替えで死滅はしないようなので、外置きの1リットルペットボトルでもOK。自分は極力楽をしたいので、魚のフンも混じったまま入れちゃってます。
このフンは割りとプラティがGWを食べた緑色のものがメインなのですが、未消化分が残っているらしく、イトメが食べてました。(もちろんそこから更にフンがでます)
やることは2、3日に1回の水替えだけ
容器を小さくしたのはこれが要因で、片手でジャーっと流してドバっと水を入れるだけ。
卵生可能性と、その卵が流される可能性を加味して、全部は流さない方が良いです。
イトメはダマになるので、そこまで流される事故は起こりません。
3日目を超えると、粘膜、油膜がはり出して水質悪化の限界になります。気にせずこれ以上放置もできそうですが、突然の大量死もあり得るので自己責任で。
ちゃんと繁殖しているの?

ドバミミズも卵を産むので、イトメもそうかと思ったのですが、まだ確認できず。たぶん卵生だとしても目視できるレベルじゃなさそうですよね。
その代わりになんとなく投げた溶岩小石に、小さいイトメ(モヤモヤしてるやつ)が沢山まとわりついています。増えてるみたい。
メリット
軽い・楽・簡単
野菜をあげすぎなければ臭いも特に感じません。
デメリット
増える量はそこまで多くはない。

冬場室内で20度前後、イトメはパチンコ玉2個くらいから始めて10日。それで1.5~2倍くらいに増えています。自分の魚たちには少ないので、半月、月1回程度のおやつですね。
20日目ですが、野菜は順調に食べ続け、減る事はないものの、そこまで増えなくなりました。広さのせいなのか、水質なのか…
簡単だけど量は少ない
多量繁殖は容器の大きさ、タネになるイトメの量の加減でどうにでもなるものの、量に比例して水替えも面倒になるのがネックです。
改良したり、新たな発見があれば是非、教えてくださいね!
ドバミミズの繁殖は?
結構盲点で友人がウナギの釣り餌用に取ってきたという話を聞いてハッとしました。
自分の家周りは土が硬くて捕獲が難しいので、実家に帰ったついでにタネミミズを捕ってきて、腐葉土に投げれば…なんなら生ごみでも良いし。
小魚は食べられず、肝心なヨシノボリも微妙なところですが、こちらも考案中。
ミミズは毒がある
と、腐葉土購入前に、なんとなくドバミミズの相場を調べた(クソ高い)ところ、別件がHIT。
ミミズの体内には有害な動物性たんぱく質が含まれているとかないとか。オタマジャクシの実験では確実に有害だったので、これは危ない。
実際のところを知りたくて、とある有名な淡水魚水族館にコッソリ問い合わせてみています。
アクア・トト ぎふ さんから返ってきた返信を要約すると
- ミミズは基本与えていないが、喰い付きが悪い時は自家製ではなく釣り餌用のものを購入して与えてる。
- なるべく餌が単一種にならないように、バランス良く与えている
とのことでした。(ありがとうございます!)
丁寧に飼育しているだけあって、わざわざリスクをとらないのは当たり前でしたね。
たまにあげる分には問題なさそうだけど、繁殖の意味がない。毎日あげると害がある。今回はミミズ繁殖を断念して、ミナミヌマエビとイトメ繁殖の両立で運用しようと思いました。
次はヨコエビなんかやってみたいな。
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