色々とウキゴリやヨシノボリの餌を検討しているのですが、いまいちマッチするものがありません。現状は活きイトメが最高な状況で、人工餌に早く慣れてくれないかと必死。
イトメの繁殖さえできればなあ。ネットの情報だと、繁殖は難しいなんてよく書いてあるので、深堀せずに諦めていたのですが…
イトメと赤虫(アカムシ)の増やし方法。アクアリウム水槽で、アベニーパファー中心の完全なる自然環境を再現する為これらの繁殖に成功しました。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1336642268
イトメの殖やし方はとても簡単です。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1239124252
う、うせやろ?!知恵袋はゲスな質問だったり、モラルのないク○な解答のイメージしかなかったが、ジャンルによっては貴重な情報が残っているんだな!
もしかしてイトメ繁殖が難しいという情報は、業者が買わせる為に流布したんじゃない?!
イトメの繁殖を開始!
行うのは自由ですが、結果を読んでから考えましょう。
さっそくですが冒頭、出典元の情報を基に行ってみようと思う。
彼らは浄化能力を持っているので、メインの水槽内での繁殖も試してみた(3杯入れても数時間で喰われました)のですが、死がいで汚れてしまうので反対に水質には悪影響になる場合が多いそうです。
まずは準備
まずは環境が再現可能か、備品があるかどうかチェックしておかなければ。
不安な方は安心なされ。始めのイトメ以外なにも買う必要はないので。
量
イトメの量はとりあえず1杯(15g)で。
現地で買っていますが、飼育状況を観るとエアー+流水で常に流していて新鮮な水を与え続けてるんだよね。これを観ると、やっぱ繁殖は難しいんじゃないかなぁ なんて思います。
通販は高いけど、1回ポッキリと考えるなら問題ない。自分の行く店は1杯150円(税抜)。
水
例にならい、メイン水槽の水を流用せずに純水を使う。バテリアも余っているので入れます。水替え頻度を考えると、バクテリアは全く役に立ちませんし、必要はないと判断。水の鮮度が一番大事です。
そもそも繊細なのでバテリアは入れない方が良いという情報もある。しかも読んでみると、検証で試行錯誤してますが、やる前から積むのが分かるような…
水替え
水替えは要らないとあるが、他の水槽と合わせて1日1~2回、頻繁に水替えをする。これだけの為にフィルター導入もマジでアリ。
汚れが凄まじく、フィルター詰まりも短期で起りそうなレベルなので、手動の水替えで対処した方が反対に楽そう。
実際に触ると分かるけど、トトロ昆布みたいな粘膜出すんだよね。これが一時期、当水槽を汚した油膜の原因になっていたみたいです。
水温
特に何もせず常温で。但し、当方テレワ環境なので一定の温度(だいたい25~26℃)は自然と保たれています。
容器
生体の通販で余っている発泡スチロールのケースを使用。
餌
ホウレンソウ(植物性)という事で、自分はハゼ系以外のメイン餌+二枚貝の餌になっている万能なクロレラ粒で対応する!ホントこれ使える。
★追記:水替え用の500mlペットボトルにクロレラを入れて溶かし、グリーンウォーターにしました。

何となくイトメにクロレラ粒を落とした時には何も反応しなかったけど大丈夫かな。この1時間後にはイトメ自体が食べられて無くなってしまったので、まだ分からないか。
もしかすると、抜けた水草の葉や細かく砕いた葉ものの野菜クズでイケるかも。これは楽しそうだから試してみたいですね。そうそう、シュリンプが食べるタンポポの葉も入れてみよう。
エアー
エアーはとりあえずナシで。これが成功したら、繁殖エビをメイン水槽に流して(速効でエサになる)、エアーありで本格的にやってみる予定。オオミジンコも成功したらイトメと一緒に入れようかな。
床材
ついついベストな環境を提供したくなってしまうので、赤玉土でも…と考えてしまいますが、餌として移す時に面倒だし、これも例にならって床材なしにします。
ライト
いらぬ。反対に生体を弱らせてしまうかもしれない。
検証
とりあえずクロレラ粒を入れてみました。


数時間後…何も食べてない。マズイなぁ ほうれん草パウダーにしておこうか…いやいや「溶かし入れる」だから、要はグリーンウォーターにして、葉を食べるというよりプランクトンを吸わせる感覚なんだな!
ちなみに焼き海苔も入れてみたが、まだ食べませんね。
12時間後の凄い汚れ
色々な情報を仕入れる上で、水質問題は微妙なところでしたが、12時間後の様子を観てわかった。

ああ なるほどな。ヤベー汚れてる。そりゃ90センチ水槽でも濁る訳だ。散らばった奴らが1つに集結しているのが面白い。
溶けたクロレラ粒をかき回して、居酒屋で飲んで帰ってきたらこうだ。グリーンウォーターを吸収した分だけ汚れる。そういうことか。何気に焼き海苔は全てなくなっていた。
最速で成長させるとなると、1日2回くらいの水替えは必要そうだ。
エアーで対処すれば、油膜的な層を突破できるので楽にはなるが、1回/2日の頻繁な水替えは必要になるな。エアーが無ければ2回/1日は必要だろう。
とはいえ、適当に500~1,000mlペットボトル数本の水道水を常に外に置いておけばなんとかなる。夏場は30℃くらいになっているので、一旦、冷蔵庫、冷凍庫で冷やせばOK。このルーティーンは朝のタバコ一服中に全て済ませられる。
時間が取れない方でルーティーンが面倒な方は通販で買っちゃた方が良いかもしれないし、フィルターに任せればだいぶ楽になりそうだが、この汚染スピードだと詰まりますね。
食べているのは分かったが、まだまだ繁殖が上手くいっているのかは分からないぞ。
20時間後のもっと凄い汚れ

おおい 大丈夫かこれ。だいたい8リットルに対し、これでも2.5リットルの水替えを行いました。
グリーンウォーターが残っているので透明にはならないが、明らかに違う汚れで黄ばんでる。
もう少し情報を探ってみる
冒頭で貼った先駆者アニキの回答を探ってみた。
日1回タッパーの中の水を替えてあげてください。水道から水をちょろちょろとたらすような感じであふれさせればよいです。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1439648049
はい?イトメ保存に関しては毎日全水替せよと書いているじゃないか。
保存は水替え必須で、繁殖は水替え不要とは矛盾しているような気がする。他、床材を入れると固まらずに長生きするとな。
エアーはもう分岐できないので、エビのケースに移してエアーを流すか…それともこのままエサにして諦めるか…ミジンコノ卵も届いており、汚れたイトメのケースでふ化は難しそうだし…
結果、イトメ繁殖は簡単にはできない?
このままエアーを入れ、水替えを頻繁に行えば増えたかもしれないのだが、別の先駆者ニキの保存日記を観ると、かなりの苦行。そしてこのニキも気にしていたのですが、有害な菌の問題があります。
成功したとしても、この汚れ具合だと生体にも影響を及ぼしかねません。よって撤退。
イトメをザルにあげてみると、捨てた水が結構臭う。生きてはいるのだが水替えが最強に大変なことが良く分かる結果となりました。
残るはミジンコに賭けるしかないぞ!
繁殖に成功していた。
後日、ヨシノボリ君が無駄に地面を掘り巣を作っていたので、可哀そうだから立てていた流木を横に倒して家を作って差し上げました。
ついでに周りの水草なんかも掃除してと・・・・ん?

おおう!イトメが勝手に繁殖してるじゃないか!!
なんか直接床材いじると魚が寄ってくるとは思ってたんだ。水草3本程度に付着してたイトメなので、総数は恐ろしい事になりそう。
これは最悪、餌なしでもなんとかなる。なんて甘いものじゃない恐れ。
増えすぎたら水質悪化の恐れがあるし、全除去するならリセットしかない。

更によーく調べてみると、完全に根付いています。ただ、スポットによって数がまちまちで、流水や汚れなど、水槽内でもイトメの好きな環境があるようだ。
床材があれば水質悪化はおきない
今回はイトメの死がいが見つからないので、環境がマッチしている(水が汚いってことか?!)点と、顕著な水質悪化は観られないので、一応プラスに捉え、このまま様子を観ようと思います。床材を設置すれば、ダマにならずに水質悪化を起こしにくいのかもしれない。
丁度、水替えついでに床材の掃除も少量ずつ行う予定で、イトメを吸いこんでもOKとしよう。床掃除をルーティーンにすれば何とかなりそうです。
※床材があれば水質悪化はおきない。100日経過でほぼ確定。
イトメが粘膜上の有機物を吐かなくなる模様。ただイトメがドブ川のように表面に出てこない為、魚たちが全く気付かないので、床を掘るドジョウやカマツカを入れてみるのも面白いかもしれません。
残された謎
勝手に繁殖済みの状態で床材のリセットや水草を抜いて手入れしていると、根っこにパチンコ玉台のイトメボールがくっ付いていることがあります。グミみたいにブヨブヨ。

これを隔離して放置しても水が汚れないのだ。
白点病の治療中に発見し、捨てるのもなんだし、置き場に困り小さいプラカップに入れておきましたが、24時間経過しても全く汚れず。
メンテされた水槽に長期間いる事でデトックスされたのでしょうか。
当時より温度が低かったので活性が落ちてた?
※検証中。謎が深まるけど、そのうち追記できそう。
それでも簡単に行うヒント。
上記の自然繁殖を踏まえると、捉え方によってはイトメの繁殖だけなら超簡単。
エアー、フィルター、床材を設置し、ある程度の水替えを行うという通常の水槽を扱うような感覚であれば無尽蔵に増える。小規模なら安い装置を集めて5,000円程度で済むでしょう。
採取方の問題
ここで一番の問題は、採取方法。
床材にもぐってしまうと捕獲が非常に困難。床材の粒の大きさは問題ではなく、もっと細かい泥状の排泄物や分解物との振り分けがやっかいです。

実際サイフォンで採ると床材は含まないものの、画像の通りゴミだらけ。もうどこを掘っても湧いてくるようになりました…

1匹ずつスポイトなんてやっていられない。ちょうど百均で良い感じのネットがあったのですが、ご覧の通り。
この細かい網目でもゴミが残ったり、イトメが通過したり、終いには網目に絡んで取れなくなります。
メイン水槽での繁殖は、まだどんなリスクが潜んでいるか分からないのでお勧めはしません(100日経って何もないので恐らく問題ない)が、別の水槽で繁殖をするとなると、このゴミ問題が立ちはだかります。反対にこの問題さえ解決できれば とは思いますが。
流水にさらしておけば…とも思いましたが、量が少ないので試せませんでした。
追記し続けたので読みづらくて申し訳ありません。繁殖は簡単だけど捕獲が面倒臭い。なんかそんな印象が残りましたね。
みなさんの声 疑問や感想、「自分はこうやっているよ」など何でもどうぞ。