おっさんは腰や首が悪く、季節の変わり目も影響したのか、ちょっとヤバそうな気配があったので3日間実家で静養(仕事はリモワで)する事にしました。
しかし元気になって我が家へ戻ってくると大変なことに…

メダカが1匹星になっています。そして熱帯魚を中心に白いポツポツが…ヨシノボリも少しヒレにポツポツ…
なんと!白点病だ!
白点病の原因
今回の原因は明らかで、水温低下によるストレスです。皆さんも魚が白点病になった場合は何らかのストレス・環境変化を視野に入れて対策しましょう。
そもそも病気とはいうものの繊毛虫という寄生虫が原因で”病”というのは個人的に違和感があるな。
で、元々25度以下という淡水の繊毛虫にとって好都合な環境(海水の繊毛虫は反対に高温が好き)で、水槽のバランスが崩れればいつでも発症してもおかしくありませんでした。
ここで大きく影響したのが季節変化による急激な水温変化です。そりゃおっさんの首・腰も悪くなるわけです。
帰った朝に測ってみたら22度(平常時が24.5度)まで下がっていました。それに加え日中、保温ライトなんか使ってたものだから、昼と夜中で3度くらいの温度差があったのです。
日淡だけであれば、低温の温度差はそこまで問題ないのですが、熱帯魚が低温・温度差に弱いので、日淡と熱帯魚の混泳はより温度管理が必要ですね。熱帯魚の症状が重く、日淡が軽い事を踏まえても熱帯魚から徐々に広まったことが想定できます。
ここら辺、全然考えてなかった。大失敗だな。
気付いてエアコンを付けて出れば問題なかったのが悔やまれます。
治療と対策
10年以上前は1匹隔離して薬剤投与しましたが、手遅れで亡くなってしまいました。
今回は薬剤がクソ高いのと、1日でも早く治療したかったので、直ぐ実践でき生体に一番優しい方法の塩浴を選択。
他にも殺菌灯や28度~まで水温を上げる方法があり、トウガラシは昔投げてみた事がありますが、付け焼刃ですよ。殺菌・抗菌なら緑茶でも効果があるはず。
水温に関しては熱帯魚だけなら塩なしで水温をグッとあげればなんとかなりそうでしたが、自分の飼育している日淡、熱帯魚はそこまで高温に耐えられる種類ではなかったので諦めています。
超初期であれば、環境を安定させつつ頻繁な水替えでなんとかなるかもしれません。というかこれをしっかり行っていれば、こうはならなかったorz
物理的に繊毛虫を濾す方法もあるようですが、自分はフィルターなしなので試せませんね。
塩浴を行う準備
こちらは自分の経験優先で書いています。他の方とは違う部分があるかもしれません。
- 水草、貝類の隔離(または魚の方を隔離)
- (塩浴側)フィルターは停止させる
- (塩浴側)塩害故障を防ぐためエアーやライト等の機器も可能であれば停止
- 塩は水量の5%
- 水温は生体に合った適温を維持
- 餌は塩浴開始から24時間だけ我慢
- 水替えは1日塩水10リットル:90センチ水槽
- 塩浴期間はせっかちなので3日間(完治するまで継続するなら2週間程度だそうです。)
- 戻す水槽の塩浴を掃除(今回は捨ててリセット)

今回はほぼ全ての魚が対象だったので、水草の方を隔離しました。採り忘れたアナカリスなんかは生きていますが、他の水草は溶けたり、枯れてしまうので隔離してください。
各器材に関しても、エアーで跳ねた塩がこびりつくので可能な限り停止(水槽から外す)した方が良いです。
塩の量は適当じゃダメなのよ
90センチ水槽=塩1キロが定番ですが、水槽の寸法を測ると90×45×45ではなかった…床材も10キロ以上入れているし、そもそも水をフルに入れている方もいないと思うので、ここはキッチリ測って5%にしましょう。少ないと効果が無いですし、多いと生体の調子が良くなるどころか悪影響です。

実際に測ってみると必要な塩量は750グラムでした。危ないね。
実践
塩の溶かし方に関しては岩塩がゆっくり溶けて最適かと思いましたが、反対に溶けるのが遅すぎるので除外。普通の多めの水に食塩を溶かしつつ2回に分け、水替えと合わせて流しました。水替えは今後どうせ行うのですが、常に存在して当たり前の繊毛虫とはいえ早く減らしたかった意図もあります。
面倒で直接塩を投げる方もいそうですが、主に熱帯魚がエサと勘違いして食べる(うちのプラティとか…)ので慣れた魚が多いほど止めた方が良いです。
ここで更なるストレスを与える訳にはいかないので、水槽内と食塩水の水温も合わせてください。

水草を抜いて塩を入れましたが、赤玉土の粉じんでまだ濁っています。

1日で随分落ち着きました。ライトも同じ環境です。
ここら辺で既に白点がある程度剥がれています。
実践中のトラブル
環境が変わると必ず何かが起こる。今回も発生してしまいました。
ヨシノボリがとうとう回遊魚に手を出す
塩浴3日目で別のトラブル発生。大きくなりだしたヨシノボリが回遊魚のヒレを狙い、とうとうドワーフが餌食に。今までは障害物で回避できていたらしいが、このままではプラティやオトシン(ほぼ全ての魚)もやばい。ヌマエビ繁殖が追いつかないので、今後は餌用にメダカが必要かもしれない。
とうとう上部の魚にまで手を出すのか。低層魚なので安心していましたが、結局、隔離したタカハヤやウキゴリと変わらないですね。
貝類が死滅する
そういえばヒメタニシが動かず、2日目まで元気にグリーンウォーターを飲んでいたドブ、マツカサ貝が口を開いている…
やってもた。貝類の塩浴はダメみたいです。粘膜がどうにかなるか、体内に塩が蓄積しやすいのかもしれないです。結果、半分以上が死滅してしまったので、魚以外の生体(エビは大丈夫でした)は絶対塩浴しないでください。
ホンコンプレコの死亡
塩浴後に床材リセットのため魚を隔離しメイン水槽を空にしましたが、2日程度とはいえ隔離先の水質が悪かったらしく1匹死亡してしまいました。
(あれ?メイン水槽に塩を入れるのではなく、隔離してから入れた方が手間がなかった…)
塩浴は4日で終了

白点病自体は24時間でだいたいが剥がれ、当初の予定では3日で終わる予定でしたが、今回は床材のリセットもおこなうので、物が揃うまで塩浴させました。
今回のトラブルを踏まえると、捕獲が面倒でも魚の方を隔離して塩浴させた方が良いかもしれません。ヨシノボリの捕食は関係ないですが、魚以外の生物にどんな影響が起こるかわかりませんので。
塩浴の結果
- ホンコンプレコ:元々なし / 別件で1匹死亡
- メダカ:元々なし / 別件で1匹死亡
- プラティ:完治
- ネオンドワーフレインボー:少し残って、1匹は余り回復しなかったので再隔離 / 別件で1匹死亡
- オトシンクルス:1匹僅かに残り
- ヨシノボリ:1匹ヒレに僅かに残り
- モロコ:1匹ヒレに僅かに残り
- ドブ、マツカサ貝、ヒメタニシ:多数死亡
あーもうめちゃくちゃだよ。
塩浴としての効果はかなりありましたが、中途半端にやらず、完治するまで根気よく継続するのが良いみたいです。ただ重症の場合は効果がない(間に合わない)と思います。
薬の方が確実なので、また蔓延したらマラカイトグリーンで対処してみようと思う。ただ手間暇が掛かるので同じ環境を再現できる水槽をもう一つ用意しておきたいところですね。
当面は水替え頻度を増やしつつ白点病の様子見。続報はまた追記します。
短期の塩浴が全くの無駄になるかもしれない ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
塩浴後の水替え継続で完治

水槽に戻して24時間後くらいに魚全てのポツポツが剥がれ落ちました。

ぼやけて申し訳ない。ドワーフの白点病も隔離した1匹以外は完治。

プラティも完治し、他の魚もポツポツが消えました。
剥がれ落ちたということは、また増殖して再度付着する危険なサインでもあるので、毎日10リットル(90センチ水槽)の水替えを行っています。
水替えは7日間継続し、現在は通常のルーティンに戻りましたが、再発は観られません!完治!
とりえずは ε-(´∀`*)ホッ
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